想像力貧乏，《JK小春在異世界成為娼婦》被日本科幻小說作家批評：只是無趣地啪啪啪

『JKハルは異世界で娼婦になった』、話題になっているので読んでみたら、100ページに達する前に挫折した。ごめん、これは耐えられない。

— 山本弘　『BIS ビブリオバトル部』 (@hirorin0015) December 23, 2017

べつにライトノベル的な文体も、エッチな内容も、まったく抵抗がなかったんだけど、舞台になる娼館が現実世界のそれと何ら変わらないのだ。わざわざ異世界に行く必要ないんじゃね？

— 山本弘　『BIS ビブリオバトル部』 (@hirorin0015) December 23, 2017

コトが終わった後、「シャワーを浴びて」という文章に、思わず突っ伏して笑った。あるのかよ、異世界にシャワーが!?

— 山本弘　『BIS ビブリオバトル部』 (@hirorin0015) December 23, 2017

せっかく異世界なんだから、魔法を使ったすごいセックスとか、非ヒューマノイド型のモンスターとのセックスとか、いくらでも突拍子もない想像力あふれるセックスが描けるだろうに、何でこんなつまんない当たり前のセックスばっかりなの？

— 山本弘　『BIS ビブリオバトル部』 (@hirorin0015) December 23, 2017

最近の異世界転生小説って、そんな感じがするよね。現代小説のヤクザをオークに置き換えただけのオークオペラ。

— 山本弘　『BIS ビブリオバトル部』 (@hirorin0015) December 23, 2017

問題は書き手の側が、「異世界は現実世界と変わらない世界でなくてはならない」という不思議な信念に捕らわれてるってことなんだよな。そんな意味のない縛りをはずしたら、もっと自由な話が書けるはずなのに。

— 山本弘　『BIS ビブリオバトル部』 (@hirorin0015) December 23, 2017

もともと現実逃避のはずの異世界転生小説が、なぜ現実から逃避しようとしないのか？

— 山本弘　『BIS ビブリオバトル部』 (@hirorin0015) December 23, 2017

忘れてた。『JK ハル』の最大の問題は、早川書房から出てるってことなんだよ。
SF とファンタジーの早川から！

— 山本弘　『BIS ビブリオバトル部』 (@hirorin0015) December 23, 2017

1970年代、あんなにたくさんのスペースオペラとヒロイック・ファンタジーを出して、僕らを現実逃避させてくれた早川から！　こんなにも想像力貧困な小説が！

— 山本弘　『BIS ビブリオバトル部』 (@hirorin0015) December 23, 2017

だいたい、エロが嫌いだったら、そもそも『プラスチックの恋人』書かない。
犯罪にしても、売春とかのインモラルな行為にしたって、もちろん実際にやっちゃだめだけど、フィクションの中で描く分には何の問題もないはずだ。

— 山本弘　『BIS ビブリオバトル部』 (@hirorin0015) December 24, 2017

僕が我慢ならないのは、せっかくの異世界小説なのに、異世界要素とエロ要素がからみあっていないってことなんだよ。
普通の現代社会で女子高生が売春をやってるのと、何ら変わらない。じゃあ現代小説にすりゃいいじゃん。

— 山本弘　『BIS ビブリオバトル部』 (@hirorin0015) December 24, 2017

ふと思った。これって糾弾すべきは作者じゃなく、早川書房の編集者じゃないのかと。
たぶん若い編集者なんで、昔の早川がどんな小説を出してたのか知らないんじゃないだろうか。現代の「なろう」小説しか読んだことないんじゃないか。

— 山本弘　『BIS ビブリオバトル部』 (@hirorin0015) December 24, 2017